第1回…「ハイレゾ」について
さてさて。
思ったよりも熱が入ってきたので気まぐれにこういうのを書いてみようかという事になった。
きっかけはとあるイヤホンとの出会いなのだが、ここしばらくで買った数がそこそこ増えてきてしまっているので整理の意味もある。
ここではまぁ色々と「お手軽オーディオ・激安オーディオ」の僕なりの楽しみをつらつらとやっていこうと思っている。
最初のエントリーはここのテーマと思いっきり相反するであろう「ハイレゾ」について。
「ハイレゾ」、と聞いてまず何が思い浮かぶだろうか。
ほとんどの人は「高音質」と答えると思うのだが、僕はハイレゾを"有難がる"考えにはあまり賛同できない人間だったりする。
そもそも「ハイレゾ」とは何か。
まず一般社団法人電子情報技術産業協会 (JEITA)は
・音楽データについて、リニアPCMとしてCD音質(16bit/44.1kHz)のビット数あるいはサンプリング周波数のどちらかが"以上"、かつもう一方が"超える"こと
などをハイレゾとして定義している。
例えば16bit/44.1kHzを基準として24bit/44.1kHzであれば「ハイレゾ」であるし、16bit/96kHzも「ハイレゾ」。
そして日本オーディオ協会では
・音楽データについて、リニアPCMとして24bit/96kHz以上であり、WAVもしくは可逆圧縮フォーマットであること
・スピーカーなどの最終出力先については高域側再生性能40kHz以上を発揮できること
などと定義している。
まぁ大雑把に、音楽データについてはCD音質を"超える"可逆圧縮フォーマットであれば「ハイレゾ」であるという認識でいい。
さて、一般的に人間の可聴周波数帯域は20~20kHzと言われている。
で、ちょくちょく「32bit/384kHzのDACと言われても人間の可聴周波数帯域をあまりに超えており意味がないどころかまやかしだ」というような事を言う人がいるようなのだが、これもおそらくは純粋な勘違いか、意図的にミスリードさせるものだったりする。
ならばそもそもCD音質の16bit/44.1kHzも人からすれば倍以上のオーバースペックということになってしまうのだが。
ここでの「16bit/44.1kHz」はあくまで「単位時間(この場合は1秒間)あたりのデータ量」であり、最終出力先の性能などとは概念が全く違うスケールであることに注意しなければならない。
16bit=65535階調のデータを毎秒44,100回送り出すのが16bit/44.1kHz。
32bit/384kHzであれば約43億階調のデータを毎秒38万4,000回送り出すということになる。
なおこれはデータ全体での話なので、一般的な2chステレオの場合はそれぞれのchに毎秒22,050回とか19万2,000回とかに割り振られる。
まぁ、大雑把にビット数もしくはサンプリング周波数が多くなると階調表現がより滑らかに、よりキメ細かくなりますよ、という感じ。
で、これらのデジタルデータがなんやかんやでアナログ信号に変換されて最終出力先、つまりスピーカーやヘッドホン・イヤホンに伝えられるのだが、これらが"それをちゃんと表現できて"かつ"ちゃんとヒトが認識できる"んですか?という問題がある。
ヒトというのはなかなか厄介なもので、言ってしまうと"クオリア"的に正解が存在しないというか存在し得ないと個人的に考えている。
またヒトの脳の処理的限界も当然あるわけだし、そもそも"個人の好み"というものがある時点で考えるだけ無駄なのかもしれない。
とはいえ"個人の好み"において"正解に限りなく近い音を出してくれるもの"は間違いなく存在はするのでこれもまぁ厄介ではあるにしろ、少なくとも当人にとって何らかの指標は示される。
そしてそれに従い、追い求める人間の先に待っているものをヒトは「沼」と呼ぶ。
厄介ですね、とても。
《この回了》
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